ゲイ東大生のブログ「ライ麦畑のがけ近く」
みなさんは知っていますか。
ゲイ東大生のブログ「ライ麦畑のがけ近く」を。
ぼくも今日、ネットサーフィンをしていて偶然見つけました。
自己紹介記事が今年の6月1日付けになっているから、出来てから2ヶ月くらいのブログだと思われます。
ブログ紹介にはブログへの想いがいくつか挙げられており、その中に、ゲイで悩む中高生に向けて情報発信をしたいという旨が書かれていました。
セクシュアル・マイノリティの認知度向上や、ツイッターなどのSNS普及にともなって、ゲイの中学生・高校生がそれほど悩まないでいられる環境が整いつつある。
でも、そういう環境に恵まれない中高生がいることも考えられるわけで、ぼくはそのような中高生に向けて有益な情報を載せていきたい。
まだできて間もないブログですが、ゲイ関連の記事は15本ほど上がっていました。
まだすべてに目を通すことはできていませんが、そんな中で、
「ゲイ 治す 方法」で検索する君へ。
という記事にとても共感を覚えました。
冒頭
「もしかしたら、AVとか見たら女性のことが好きになるんじゃないか。」
そんな淡い気期待を抱いてみても、自分に対する嫌悪感がさらに深まっただけでした。
ネットで、「ゲイ 治る」と調べてみても、期待とは反対の答えが返ってきて絶望しました。
「なんで、こんなに苦しまないといけないのだろう。」ずっと苦しんでいまいた。
(原文ママ) よりそう。
この時代この国に生まれたゲイの子は、みんなこの「絶望」を知っている。
そして、
これから育っていく子たちもそうなのかもしれない…………。
きっと良くなっていくだろうけれど、まだまだ、だと思う。
…………。
ぼくもこの絶望を知っています。
そしてこの後、ブログへの想いで綴られていたように、中高生に向けて実体験をもとにした、熱のあるアドバイスをされていて、それが心に響きました。
振り返ってみると、ぼくは誰かにカミングアウトしたことは一回もなくて、ただひたすらネットで情報を集めていましたね。でもアダルトサイトは山のようにあるのに、一般人としてのゲイの生体を知る情報というものが皆無で、この世の中にゲイの人は本当にいるのかと思う日々でした。
初めてネットを通してゲイと出会ったのが16歳のときで、メールでのやり取りをしばらくしてから会いましたが、いま自分の目の前に「ゲイ」と呼ばれる人がいることが驚きで、とても新鮮だったことを覚えています。
大学では同じセクシャリティの同年代の人と関わる機会がなかったので(実は周りにいたかもしれませんが)大学のLGBTサークルなどに参加された方をうらやましく思います。
さて、ぼくが中高生だったころから10数年経ち、ネット環境も進化しましたが「ゲイ」と検索してもやっぱり情報、少なすぎませんか?
こんな状況を鑑みると、やっぱりまだこの世はLGBTが生きづらさをかかえていることは確かで、もっと寛容な世の中になる必要があるのだと思います。それは当事者も当事者じゃない人も同じ。
学校教育にLGBTを取り上げるかどうかということも、議論されていますが、ぼくはこのような理由から取り上げる必要があると思っています。
一方、セクマイ側の課題としては、例えばネットで「ゲイ」と画像検索したら卑猥な画像が次々と現れます。このような状況で、例えば子を持つ母親に「お子さんがどんな性でも不安を持たないで」と自信をもって伝えられません。少なくともぼくは。このような問題は個人の努力というよりは、社会がもっと醸成されていくことが必要だと思っています。
そういう想いで、「ライ麦畑のがけ近く」のようなサイトをシェアしたいと思いました。