「さよなら、ぼくのモンスター」を見て、まだ癒えてない心の傷を思い出した。
「さよなら、ぼくのモンスター」をAmazonプライムで視聴した。
この映画を一言で表すと、思春期とともに訪れた自分の真実と向き合う映画と言える。
幼少期の両親の離婚、父親からの暗示、幼いころのトラウマと思い込み、これらによって今まで抑圧させられていた自分と向き合い、葛藤とともに未来を切り開いていく過程が描かれている。
始めに幼少期のストーリーが流れ、秘密基地のはしごのロープが切れた瞬間に青年期に切り替わる構成となっている。
この映画の考察については、Amazonプライムのレビューで詳しく書かれているので、気になる方がいればそちらを参考にして欲しい。
この映画の印象だが、結構重い。心の傷を抱えている人にとってはその傷をさらにえぐられてしまうかもしれない、というか、ぼくはえぐられた。
ゲイであることの罪悪感、幼少期のトラウマ、抗えない性欲、母親の悲しそうな目、あと父親の所有欲など、今までの決して楽ではなかった道のりを思い出し、心がざわついた。
この映画を見るということは、こういう目を背けたい過去とも一時的に向き合わなければいけないのかもしれない。
それでもこの作品を見てよかったと思っている。
それは最後に救いがあるからかな。
人生はすべての人に平等ではない。
それでも自分を生きていかなければならない。
そんな気持ちにさせられる作品でした。