生きやすい社会に向かって
青のフラッグが完結した。
途中、少年漫画特有の感情に畳みかける重たさが興味を遠ざけてしまった時期はあったけれど、とても素晴らしい終わり方だったので、やはり青のフラッグはおすすめしたい。
ぼくはゲイであることをオープンにはしていない。
その理由は、周りからの偏見を恐れていること、ゲイとして生きていくことに不安があること、そしてそもそもゲイであることをわざわざカミングアウトしなくても生活ができること。そうやって30年間生きてきたわけである。
でもきっとこれ、クローゼットゲイの大半がそうで、社会も無きものとして扱ってきたんだなと思う。
声なんてあげられないよ。ってのが本音。
でもこうやって少年漫画を通して社会に発信することがどれだけ大きな影響を与えるだろうか。ありがとうKAITOさん。
理想を言えば、ぼくだってゲイであることをオープンにして生きていきたい。
そのためには社会がLGBTQに対してもっと寛容でなければ難しいと感じている。
同性同士では子どもは作れないけれど、支えあって生きていくことに、制度も含め、社会がもっと寛容であってもいいのではないかと思う。
ぼくは先陣は切れない。
無き道をずんずん進む度胸もない。
そういうタイプだ。
だけど昨今、さまざまな媒体を通して社会にLGBTQの情報が発信され、人々の意識も少しずつ変わってきているように思う。
人生は選択の連続だ。
これから先、クローゼットのぼくがどのような選択をし、どのような人生を歩んでいくのか、正解のない道を進んでいかなければならない。
幸せのフラックに向かって。