同性愛をテーマにした映画
皆さんは『ブロークバックマウンテン』を見たことはありますか。
同性愛を題材にした映画の先駆けと言ってもいい伝説?の映画ですよね。
ぼくもその存在は知ってはいたのですが、なかなか見る機会がなく、先ほど初めてAmazonプライムで視聴しました。
感想は、正直あまり共感はできなかったけど、名作だなぁ~という印象です。
というのも、まず時代が違いすぎる。ブロークバックマウンテンは2006年公開の映画だけど、1963年のアメリカが舞台ということもあって、まだまだ同性愛が受け入れられておらず、見つかったら殺されるかもしれない、という背景があったこと。そのためか、ゲイであってもゲイであることを公にせず、結婚をし普通の家庭をもつという選択が普通であったこと。そのため、本作でも、ゲイとされる主人公と女性との性描写が多く描かれており、同性愛者である自分としては、「これって、ゲイというより、バイなんじゃない?」と思ってしまった。
ただ、主役のイニスとジャックの自然を介してお互いを思う気持ちはやはり強く伝わってきて、アン・ハサウェイやミシェル・ウィリアムズなどの素敵な女性が登場しても、二人の絆、あのブロークバックマウンテンでの思い出は消えることはないんだな、と感じました。それは、この映画が二時間たらずの内に何十年という時間を進めたおかげもあるのかなと感じました。
不器用で無骨なイニス、色っぽい二枚目のジャック、二人のキャラクターがとにかく素敵でした。
この時代の同性愛者の現状をうまく描き出して作品に昇華しているなぁ、といった印象を受けました。
それに続いて、『ゴッズ・オウン・カントリー』を見ました。
2019年公開のこの映画は、予告編で見る限り、ブロークバックマウンテンに近いものを感じたので、あえて立て続けに見てみました。
予想通り、動物、自然、同性愛といった関わりがブロークバックマウンテンに近いものがありました。ジョニーとゲオルゲの距離の縮め方なんてまさに!という感じでした。というか、男同士の性描写を描くとき、初めにどっちがマウントを取るかみたいなオス同士の本能的な部分を描くの、ちょっと滑稽で笑っちゃいました。
ただ、このゴッズ・オウン・カントリー、ジョニーがなかなかのポンコツなんです。家業を継がなければならないのに、毎日飲んだくれて男と行きずりのセックスを繰り返していたり、仕事も適当だったり。それなのに、しっかり者でセクシーなゲオルゲがなぜ、そんなジョニーを好きになったか、その必然性がちょっと弱いなと感じました。いや、ジョニーがゲオルゲのことを好きになるのは分かるんですけどね。ゲオルゲ、ジョニー好きになる要素なくない?笑
あと、ジョニーの浮気現場を見て農場を去ったゲオルゲを、再びジョニーが連れ戻しに行くんだけど、そこで初めは渋ってたのに、“僕も努力してるんだよ”とジョニーの言葉を聞いただけで、簡単に農場に戻ってしまうのは・・・なんか釈然としなかったなぁ~
まぁ、色々ありますが、現代版ブロークバックマウンテンという感じで、自然や動物など、人間社会とは距離のある舞台で人間本来の性を魅せようという試みは成功しているのでは?と思いました。そして、あの時代よりも二人で農場を経営していこうという選択肢が出てくるあたり、少しは寛容さが垣間見えてはいます。
ただ、ブロークバックマウンテンほどの愛の繋がりは感じられないかもです。
こんな感じで感想を書いてみました。
その他にも同性愛を題材にした、『ある少年の告白』『カミングアウト』なんかも視聴しました。
何かおすすめの映画があれば教えてください~!