ゲイになる理由
「どうして自分はゲイになったのか」
ゲイならだれでも考えたことがあると思います。
先天的なものなのか、あるいは家庭環境などの後天的な影響によるものなのか。
先日リアルをした人の話です。
その人は家庭環境が少し複雑で、小さい頃から寂しい思いをしてきたみたいで、「こんな遺伝子残さないほうがいい」と言っていました。
ぼくはその言葉に少し驚いたものの、どこか共感を覚えました。
ぼくは専業主婦の母と公務員の父の元に生まれました。
金銭的に困窮したり、どちらかが浮気をしたりといったことが無かっただけ恵まれているとは思いますが、父と母の間には些細な喧嘩が絶えず、ぼくは20年以上もの間、二人の喧嘩の声で毎朝目を覚ましていました。
母はとても不器用だけれども芯が強く、子どもにはとても愛情を注いでくれました。
いっぽう父は、仕事のプレッシャーもあったかもしれないけど、仕事から帰ると不機嫌なことが多く、そのイライラを家族に対して発散するような人でした。子どもに対してもあまり関心のあるような人でもなかったです。
ぼくはそんな父のことを受け入れられず、三年前に母が他界してからはなおさら、口をきかなくなりました。
ぼくがゲイなのは「子どもを残してはいけない」という理由ではないにせよ、「男の人から愛されたい」という気持ちが心の中にあることをありありと実感しており、もし、父が愛情深い人だったらどうだったんだろうと、ふと頭を過ることがあります。
好きな人ができると、この「愛されたい」という気持ちが渦のように押し寄せてきて、とても苦しくなります。だから好きになることはちょっと辛いんです。ぼくがゲイ活動をしていなかった理由はこういうところもあるんだけど、この辛さと向き合った先に何があるのか、そろそろ見てみたいと思います。
色々な理由はあるにせよ、ゲイとして生きる以上は、後悔のない人生を送りたいもの。
京都はんなり旅
年末にひとり旅をしてきました。
信州に続く旅の第二弾は、京都。
京都を旅先として選んだ理由は、修学旅行で止まっている朧げな京都のイメージをアップデートしたいと思ったから。大人になった今の自分の目で見て、足で歩いた京都に何を感じるのか、何を思うのか確かめてみたかったからです。
一日目
【河内神社→糺の森→下鴨神社→南禅寺→ブルーボトルコーヒー→八坂神社→花見小路道→建仁寺→清水寺】
南禅寺では石川五右衛門の伝説で有名なあの壮麗な三門を登ると街が見渡せます。(500円) 方丈内では、南禅寺を紹介する映像が流れており、詳しく知ることができました。(500円)
教訓:参観料をけちけちするな、紹介映像は有り難く鑑賞せよ。
南禅寺の参道には古民家を改装したブルーボトルコーヒーがあり、ふらっと入ってみたところなぜか外国人だと思われ、英語のメニューを渡されました 笑
それほど外国人観光客が多かったです。
コーヒーとても美味しかったです。(抹茶じゃないんかい)
花見小路道は、艶やかな花街風情の祇園が感じられる場所で、店先の提灯に明かりが灯されるくらいの時間帯に行くのがおすすめ。
ふらふらと坂を上って行くと清水寺にたどり着きました。
予定より時間が押してしまい、辺りは暗くなってしまいましたが、夜の清水寺からは京都市内の夜景が一望することができ、絶景でした。
夕食は京都を感じられるものをと思い、関西と言えば出汁、出汁と言えばおでんだ!ということで、京風おでんを食べながら、京都の地酒を堪能。
二日目
【渡月橋→天龍寺→竹林の道→大河内山荘庭園→二条城→京都御苑→京都御所→平等院→朝霧橋→宇治上神社】
今回の京都旅でぜひ行ってみたかったのが嵐山。
嵐山を借景にした美しい庭園が見事でした。
印象的だったのは、ふと外国人観光客の表情を見るとみんなどこか微笑んでいて、とても幸せそうな表情をしているんですよね。漂う雰囲気もとても穏やかで、これが日本の良さなんだなと気付きました。
竹林の道は人がすごかった・・・
日本人からしたらそこまで特別な風景ではないのかもしれないけど、
海外の人からしたら、この風景は日本的と映るんでしょうね。
でも写真で収めると映えるんですよね 笑
大河内山荘庭園ではお抹茶をいただきました。
京都に来たら行ってみたいと思っていた場所の一つ、京都御所です。
とてつもなく広い京都御苑の中に、とんでもなく広い京都御所があります。
京都御所は幕末の東京遷都まで、天皇が暮らしていた御所になります。
ぼくはなぜか、京都御所は一般公開されていないと思っていたのです。
「この塀の中で代々の天皇たちが暮らしていたんだな~」なんて想いを馳せながら1キロほどある周囲をゆっくりと一周した辺りで門を出入りする人たちが見えました。
近づいてみると「ご自由にどうぞ」の看板が・・・あっ。
中に入ってみると、雅やかな貴族文化の歴史に触れることができる素敵な場所でした。
そして宇治へ。
平等院の鳳凰堂は建物自体がとても均整がとれていて佇まいが美しです。
鳳翔館と呼ばれる平等院内にある博物館では、最新のデジタル技術を用いたグラフィック映像を使って、平等院がどうして建てられたのか、藤原頼道の想いなどが解説せれており、心に沁みました。
と思ったら、、あれ?閉まってる?
どうやら少し遅かったみたい。
三日目
伏見稲荷大社も行ってみたいと思っていた場所。
本殿のすぐ脇の神楽殿で神楽が見れたのはラッキーでした。
鈴を持った二人の巫女さんが、和琴、神楽笛などの奏でる音楽に合わせて、たおやかな舞を披露するのですが、要所要所で鳴らされる鈴の音がぴったりと合っていて、まさに阿吽の呼吸。神々しい舞に心が研ぎ澄まされました。
有名な千本鳥居はまさに映えスポット。
それから京都駅周辺の世界遺産である、西本願寺、東寺を巡りました。
観智院は建物の規模はそこまでではありませんが、客殿は国宝になっており、日本の住宅建築が良く分かる場所です。とても美しいと感じました。
京都旅はざっとこんな感じでした。
とにかく、歩き、歩き、歩きの旅でした 笑
でもおかげで京都の地図や電車の路線などはこの三日間でずいぶん頭に入りました。
アップデートは無事に完了。
東京駅に戻ってきたら、イルミネーションイベント「東京ミチテラス」が開催されており、ちゃっかりと列に並び見てきました。
これにて京都旅 完
迎春
明けましておめでとうございます。
年末の振り返りもしないまま年を越してしまいました。
去年はアプリを使いはじめたり、数年ぶりにリアルをしたり、再起動の年でした。
たくさんのゲイの方のブログを読ませていただいたり、実際にオフ会?!をしたりと、世界が広がりました。
細々と続けてるこのブログも一年半が経ち、小さな足跡の積み重ねに達成感というか、充実感を覚えているところです。
何事も継続ですね。
今年はさらにたくさんの人と出会ってみたい。
積極的に行動したいですね。
アプリとかをやっているといい事ばかりではないけど、それでも歩みを止めないで進んでいきたいです。
今年もよろしくお願いします。
2019.1.4好きという気持ち
なんで人を好きになるんだろう。
正直に言うと、この前リアルした人を好きになりかけている。
これは単にぼくの恋愛経験が少な過ぎて、好きになるハードルがあまりに低いってのもあるんだけど、話しやすいし、頑張ってるの伝わってくるし、なにより、ぼくに職場を紹介してくれたのが、すごくうれしかった。彼にその気はなかったんだろうけど、大切にされてるみたいでひとりで舞い上がってしまった。「これ、僕が作ったクリスマスツリーなんだ」
でもその後、彼からのメールはなかなか返ってこなくて、「メールの返信遅い方だから気にしないでね」って。
重い人だと思われたくなくて「ぜんぜん気にしなくていいよ!」って気持ち偽って。
脈なしなの分かってるのに、まだ諦められない。
でも時間が経てばこの気持ちごとすっかり忘れてしまうのかな。。
それはそれで少し寂しい。
久しぶりに思い出したこの気持ち。
もう少し続いてくださいこの時間。
「ゲイだけど質問ある?」
- 作者: 鈴掛真
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
みなさん、「ゲイだけど質問ある?」は知っていますか?
オープリンリー・ゲイを公表している歌人、鈴掛真さんの著書です。
2018年11月20日に発行されたばかりなので、出来立てほやほやです。
ぼくは文学Youtuberのべるさんの書評動画で知りました。
ライトな語り口のエッセイで、すらすら読めちゃうんだけど、鈴掛さんの豊富な実体験に基づいた的確な考察のおかげで、かなり内容の濃いものになっていると感じました。
「ゲイだけど質問ある?」のタイトルの通り、全五章に渡ってLGBTに関する質問に答えていく形式になっていて、鈴掛さんのエッセンスが効いた回答が読み物としてとても面白いです。
本の中で、“大学生の頃、昼休みに恋愛相談の予約待ちができた”と書いてある通り、物事を客観的に分析する力、さらに歌人だけあって、言葉で伝える力はさすがだと感じました。
「バレンタインは、あげるの?貰うの?」では、バレンタインデーに鈍感な鈴掛さんでしたが、ぼくはあげたい派です 笑
メディアで取り上げる個性の際立った派手なゲイじゃなくて、普通のゲイを知ってもらうために書きたかった想いが強く伝わってくる本書。
愛情深い両親のもと育ったためか、全体的に明るく前向きな雰囲気も魅力のひとつです。
今の社会に満足してしまっては、「あ、そう。じゃあ今のままにしとくね」と、社会がこれ以上良くなることはないわけです。
ゲイを理解するために最適だけど、ゲイの当事者にもおすすめできる良書だと思いました。
ゲイだと実感するとき
ぼくはほんとうにゲイなんだろうか?と思うことがたまにあります。
女の人にだって、信頼と尊敬があれば愛情を持つはず。
でもやっぱりぼくはゲイなんだと実感するときがあります。
それは、街中でタイプの人を見たとき、職場にタイプの人が居たとき、「頑張ろう」って思えるんです。
生きる活力がみなぎってくるような、心が浮き立つような感覚になるんだよね。不思議。
きっとそれは「好かれたい」ってことなんだろうなぁ。
たしかに女の人でも綺麗だな、美しいなって思う人もいるけど、好かれたいんじゃなくて、この人のように美しくなりたいなって思ってるんだよね。女装したいとかじゃなくて、人間的な魅力の部分で。
あと、結婚報道で好きな男性芸能人のときはめちゃめちゃヘコむけど、好きな女性芸能人のときはなんとも思わない、むしろよかったね!って思う 笑
これ、ゲイあるあるなのかな?笑
ゲイでもまた違ったりするのかもしれないけど。
少しずつ
早いものでもう十二月。今年もあと一ヶ月を切りましたね。
今日はこの前リアルをした人と2回目となるランチに行ってきました。
待っている間、初めての人とは違うので、どういう人か分かってる安心感は違うなと思いました。
そして、話をしたり食事をしたりして時間を共有することで、少しずつ仲が深まっていく感覚が面白いなと思いました。
人間関係を築いていくってこういうことなんだね。
ぼくには親友と呼べる同性の友人がいません。
それはぼくが人間関係を築くのがヘタだから。
人当たりはいいと思うんだけど、そこから深い関係を築くのが苦手なんだよね。
多分それは、ほんとうの自分をさらけ出していないからだと思うんだ。とくに弱さ。
傷つくのが怖いんだよね。きっと。
一人の方が楽。自由だ。でも、ずっと一人は寂しいよ。
夜空を見上げて星が綺麗だったとき「今日の星は綺麗だよ」って言える人がとなりにいてくれたらいいなぁ。
ゆっくりでもいいから、人にほんとうの自分をさらけだしていきたいなと思った。
もっと知りたい。もっと色んなことをしたい。
でも、もし好きになってしまったら、、
やっぱり怖い。