しまなみ誰そ彼 4巻
7/19に、しまなみ誰そ彼4巻が発売されました。
- 作者: 鎌谷悠希
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/07/19
- メディア: コミック
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勝手に3巻で完結かと思っていましたが、偶然ネットで「4巻発売」の情報が目に飛び込んできました。でもどこで区切ってもほんとうに美しい漫画です。
4巻もさっそく読みましたが、今までで一番胸に熱く迫ってくる巻でした。(最終巻なので当たり前か)
LGBTQの多様な性の登場人物に加え、カミングアウト、アウティング、看取りの問題など、LGBTQにまつわる様々な要素を入れ込んでいるにもかかわらず、物語として実にうまくまとまってる。読み物としても、LGBTQの教科書としても、非常に良い漫画だと感じました。いずれ多様な性を学ぶ題材として教科書に載るんじゃないかな?と思っています。
多様なセクシャリティが登場するので誰のどの場面に共感するかは人それぞれだと思いますが、個人的には、今まであまりスポットが当てられてこなかった“チャイコさん”という、老人ゲイの登場人物が印象的でした。
主人公の“たすくくん”は高校生で、まだ同性が好きなことに揺れ動いている段階なのですが、チャイコさんは、ゲイでいることを受け入れて長い人生を歩んできた。そんなチャイコさんの前に立ちはだかる問題、それがパートナーの看取り。
たすくくんの問題は、「わかるわかる!自分もそうだったよ〜」と共感するのですが、チャイコさんの問題は、「自分ならどうするだろう」と考えさせられました。
その描き方が実に美しいので、少しでも興味のある方は読んでみることを強くおすすめします。
ある政治家の、「LGBTは支援されすぎでは?」「生産性がない」などの発言が取り沙汰されていますが、僕個人としては別に怒りはありません。別にその人がなにを言おうと、多様性を受け入れていこうとする流れを止めることはできないと確信しているからです。
その多様性を認めた先に、しまなみ誰そ彼のような世界観を多くの人が共有できる世の中になることを僕は願っています。
あっ、ちなみに、僕は本屋で買うにはちょっと勇気がいる本や漫画を読むときは、kindleを使っています。
付き合うとは
先日会社の飲み会がありました。
その席で、隣に座った男性の距離がすこし近いなぁ、と思うことが度々ありました。
その男性は既婚者で最近お子さんも産まれたばかり、もちろん僕と同じセクシャリティではありません。気配りができてとても優しく、顔も好みだったのですが、その時僕は心の中で何を思ったのかというと「ん~好きではないな・・」でした。
もちろん、人としては尊敬もするし、好きなんですけど、付き合いたいとは思わなかった。つまるところ、ドキドキはしなかったんです。
その飲み会では、その時以外にも、酔っぱらった勢いもあってか、何となくみんないつもより距離が近いなぁ、と感じる場面が多かったのですが、どの場面でもドキドキしなかった。
帰ってから、あまりにドキドキしなかったので、好きになるという感情を忘れてしまったのか?と心配になりました。
この前の記事で書いた通り、僕はもうかれこれ10年間恋人がいません。最後に付き合ったのが大学一年生でした。
ついに同性にもドキドキしなくなったか・・なんて思っていた矢先、前からすこし気になって遠目でウォッチングしていたお店の店員さんにレジをしてもらうことがあって、すごくドキドキしました。笑
お店の店員さんは決してイケメンではないんですけどね。なんでだろう。
よく言われてるゲイに対する偏見で、「男であれば誰でもいい。」というのがありますが、あれは嘘だなぁと、実感しました。←いまさら 笑
僕は男女問わずイケメンを見るのが好きです。顔が整った人、スタイルがいい人を見ると、キュンキュンします。ただ、やっぱり、付き合うとなると別のような気がします。
付き合ううえで一番大切にすることは何かと言うと、相手にとって自分が必要かどうか、また、自分にとって相手が必要かどうか、ということです。
相手があまりに完璧すぎると、目の保養にはいいかもしれないけれど、相手にとって自分は必要ありません。
最近、僕が会社の同僚に言われてうれしかった言葉があります。それは「あなたの笑顔に癒されます」と言われたことです。
その人が頑張っていることは知っていて、だけど、直接的にかかわることはあまりなかったのですが、廊下のすれ違いざまに声をかけてくれました。
自分の存在が少しでも誰かの役に立っていると感じられた時、それが僕が生きていてうれしいと感じる瞬間ですし、そのようにお互いを必要と思える関係が恋愛においては大切だなぁと感じます。
お店の店員さんに関しては完全に勝手な妄想ですが、恋愛においては完璧さよりも、お互いの欠けているところを補える相性、関係性が重要なんだなぁとしみじみと感じる今日この頃でした。
日帰り旅~秩父~
7月に入ってから、友だちと秩父に行ってきました。
独身男2人と既婚女1人の3人というちょっと変わったメンバーで。
というのもこのメンバー、地元のなかよしグループで、女性が結婚後も度々、旦那さん公認で遊びに出かけています。
秩父というチョイスは僕が以前から行きたくて、特に三峰神社に行ってみたくて話を持ち掛けたところ、みな快く了承してくれました。
東京ではない関東に住んでいるのですが、当日あさ7時に車で出発したところ、三峰神社に到着したのが午後4時。途中朝ごはんを食べたり、道の駅に寄ったりはしたものの、観光地には立ち寄っていないのに・・なぜだ?
三峰神社は標高1,100mの場所にあって、社殿も極彩色でとても素晴らしかったです。頂上からは秩父の街並が見渡せ、天国があるとしたらきっとこういう場所なんだろうな~とふと思いが巡り、だからこそこの世では、精いっぱいもがいて、自分の生きる意味を見いだせればいいなと思いました。「俗世は気付きのためにある」と、どこかで聞いた言葉を思い出し、一人納得していました。
(↑この写真は山頂ではありません)
帰りは俗世に戻り、焼き肉、ラーメンをはしごして、東京で女性を下ろし、男友達の運転する車に乗って夜中2時の首都高。男友達は自由奔放な性格で全くタイプではなかったけれども、ハンドルを握るちょっと華奢に見えた手に心が揺れ動きました。
もうかれこれ10年近く恋人はいないけど、久々にあの感じを思い出したというか・・
家に着いたのは夜中の3時過ぎで、旅の思い出に浸りながら心地よい眠りにつきました。
夏に一人旅を計画しようとしていましたが、なんだか今回の旅で満足してしまって、しばらくは新しい方向に気持が向きそうにありません。そもそも一人じゃなくて、誰かと一緒に行きたいんですよね。本音は。
暑い日々が続きますね~。
アイスがおいしく感じる今日この頃です。
僕の情報源
僕がブログをやってみようと思い立った理由の一つに、「ゲイに関する情報を共有したい」という思いがありました。ネット上などで「役に立つな~」と思った情報を見つけたときに、他のゲイの人にその情報を提供できればと思っていました。
今回はそんな情報共有系の内容です。
皆さんはゲイの情報を得るために何を活用していますか?
僕は、
・はてなブログ(ゲイブログ)
・CROSS OVER EPISODE(クロスオーバーエピソード)
[ゲイウェブマガジンまとめ]ゲイメディア、LGBTニュース・求人サイトの最新情報!
・GENXY(ジェンクシー)
・LGBTER(エルジービーター)
・YouTube(かずえちゃん)
主にこの5つから情報を得ています。
その中でジェンクシーは、「ザ・ゲイ!」って感じで、僕にとってはやや刺激が強いな、といった印象なのですが、その中で『正面×セックス』という連載は好きでした。
エルジービーターもそうですが、インタビュー形式で、個人の思いが赤裸々に語られており、普段ゲイの人とまったく交流のない僕にとっては、ゲイの人たちがどのようなことを考えているのか、ということを知る大切な情報源でした。(ブログと違って本人の写真も載っていますし)
ただ、残念なことにこの『正面×セックス』、今回で最終回だそうです。
そして、最終回に登場した男性が、なんとストレートの男性。60代の飲食店を営む方で、結婚して(離婚した?)子供はいるんだけど、奥さん以外の女性との恋愛も様々経験された方?なのかな。
最初、なんでゲイの情報サイトにストレートの方なんだろう?と疑問に思いましたが、読み進めるとこの方の素直な気持ちと、いやらしさのない文面に引き込まれました。
出来もしないのに、一生懸命女性を抱こうとしてるのはすごく滑稽かもしれないですけど、それでも気持ちは伝わるかもしれないし、それはそれでいいのかなとも思ったりもしますね。
う~ん…愛とかってなんなんだろうな…その人の為に死ねるって気持ちですかね?妹と子供の為なら死ねますね。でもカミさん…は微妙だな…付き合ってた彼女は…一番燃えてる瞬間は思えるんでしょうね。
こう、なんというか。自分の分身って感じがするんですよね…妹も子供も。同じなんですよ、自分と。
実はこの人、このインタビューの数か月後に、事故で急逝してしまいます。
この記事の最後に娘さんの手記が載せられているので、そちらも見ていただけたらと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
そして、この連載のリンクで知ったYouTubeの「テレパックチャンネル」
TV制作会社で映像プロデューサー/ディレクターとして働く山後勝英さんが『正面×セックス』出演をきっかけに製作した作品です。
途中、かなり大胆な性描写があるのですが、官能的な気持ちにさせることが目的ではなく、あくまでも作品のメッセージを伝えるための手段としてのシーンだということが伝わってきて、好感が持てました。
テレパックチャンネル自体、同性愛に特化しているわけではないのですが、この作品以外にも同性愛的な要素が垣間見える作品がいくつかあるので挙げておきます。
・どんなにひとりきでもあなたのしあわせ願う
どんなにひとりきりでも あなたのしあわせ願う (ビタースイーツ味) - YouTube
・真昼の事情
・Beauty
博士の異常な愛と小林君 ときどきルリ子さん(Beauty #1) - YouTube
・プールの底
・僕が君の手足になるよ
「僕が君の手足になるよ」 前篇 ふたりの暮らし - YouTube
・なにもかもがうまくいなかいすべての男たちへ
(ゲイ要素はないですが、主演男優さんがかっこよかったので)
なにもかもがうまくいかないすべての男たちへ 第一話 - YouTube
テレパックチャンネルの全ての作品を見たわけではないので、この他にもあるかもしれませんが、ざっと。
どの作品も同性愛的な要素は隠し味程度になっていますが、それが作品に自然に溶け込んでいる感じがとてもよかったです。
恋愛と言えば男女のものが当たり前とされてきたテレビドラマ。ゲイAVはセックスシーンありきで、演技は二の次。そんな中、これらの作品は異性愛と同性愛が並列に描かれているものが多く、これからの時代の価値観として主流になっていってほしいと願っています。演技も映像も構成もクオリティが高いです。
最後にかずえちゃんのチャンネルからおすすめ動画を2つ。(あまりに有名ですが)
・LGBTQ100人のカミングアウト!僕らはひとりじゃない!
LGBTQ100人のカミングアウト!僕らはひとりじゃない!100 Japanese LGBTQ people celebrate National Coming Out Day ! - YouTube
・東京レインボープライドで聞いた!「家族にカミングアウトしてますか?」
東京レインボープライドで聞いた!「家族にカミングアウトしてますか?」 - YouTube
これらのような、ポジティブな印象を与えるものが増えるといいですね。
ヘルス
みなさんは健康に気を使っていますか?
僕は自分で言うのもなんですけど、健康には気を使ってる方だと思います。というのも、健康であることの大切さを知らないでいた頃に、いろいろと無茶をして、心も身体もボロボロになった経験があるからです。
それから自分にとっての健康になる方法を考えた結果、現在、健康のために意識して行っていることがいくつかあります。
※意識していることなので、必ず行なっているわけではありません。
『十分な睡眠時間を取る』
疲れをとるためには一番大切なのが睡眠です。
『テレビを見ない』
かれこれ2年間、全くテレビを見ていません。
そもそも部屋にテレビがありません。
そのかわりYouTubeは見ています 笑
『意識的に一人になる時間をつくる』
どんなに仲のいい人でもずっと一緒ってことは僕には考えられません。
『ぼーっとする』
家のソファーで何をするでもなく、ひたすらにくだくだします。
『水分は常温の水のみ』
ジュース類は基本飲みません。
コーヒーはたまにドリップして嗜みます。
自宅でアルコールは飲みません。
『アロマオイルで香りを楽しむ』
アロマランプで自然の香りに癒されます。
あとルームスプレーなんかも手軽に作れます。
『ヘッドホンで音楽は聴かない』
ヘッドホンだと耳が疲れてしまいます。
あとヘッドホンを外した後の世界との隔たりが苦手です。
『食事や肌に付けるものはなるべく無添加のものを』
お肉は基本国産のものを買います。冷凍もしません。
シャンプー、石鹸、洗剤も無添加なものが基本。
『調味料は少し良い物を使う』
塩は岩塩、砂糖はきび砂糖を使っています。
『味付けは素材の味を生かして薄めに』
素材の味が分かると食べるのも作るのも楽しくなります。
『姿勢を意識する』
姿勢が真っ直ぐだと気分もいいです。
立ってるだけで重力に反抗する筋肉が鍛えられるそうです。
『呼吸を意識する』
腹式呼吸を最近意識しています。
お腹を使ってしっかりと呼吸することで様々な良いことがあります。(説明割愛)
『たまに都内に行くときはグリーン車で』
満員電車が何より苦手です。
『なるべく人混みを避ける』
活動する場所、時間帯を考えます。
わがままだと思われることもあるかもしれませんが、今の自分の経済力で出来る範囲のこだわりです。
優越感に浸りたいとかではなく、言ってしまえば自分を守るために行なっています。
僕は自分自身をコントロールすることに必死で、ようやく今、これらの習慣が自分に合ってることが分かってきたところだと言えます。
もちろん、たまにはジャンクフードを食べたり、人混みを掻き分けて歩いてみたり、体に良くないと分かっていながら甘いものをエンドレスに食べてしまったりしますが。
こんなリストを挙げたところで、とは思いますが、少しでも誰かの参考になったらと思ったのと、自分自身の整理のために記しました。
健全な魂は健康な肉体に宿る。
自分は自分だ
ゲイという繋がり、それは男が男を好きになるという共通点をもった繋がりである。言ってしまえばそれだけである。
結局男性が好きってことも自分の一部分でしかなくて、それ以外の自分の人間的な部分をさらけだしていかないと本当の自分は理解されないままであると感じた。
自分の中のゲイが占める割合が大体20パーセントくらいのイメージだとして、その20パーセントを頑張って理解してもらおうと努めても、結局あとの80パーセントが分からないままじゃ誰にも本当の自分を理解してもらえないよね。
まあ、このブログは自分のことを理解してもらおうだなんて思ってやってるわけではないけど、現状満たされていないゲイの部分を埋めようと頑張ったとしても、残り80パーセントもあるよ!ってことが言いたかったのです。
まあ逆に考えると、ゲイではない部分を必死に充実させようと頑張っても80パーセントにしかならないってことなのかもしれないけど。
実はアロマとか興味あるんですよ。ぼく。最近購入したセージのアロマオイル、思ったより香りが強くて慣れないうちは頭がクラクラするけど、ニンニクの臭いみたいに気持ち悪くなるような刺激ではないの、なんでだろう?やっぱり成分とかなんだろうけど、気が向いたら調べてみよう。
はい。1パーセント消化。
好きに性別なんて関係ない。
勝間和代さんが同性の女性と同棲していることを告白しました。
カツマーではないけども、有名人のカミングアウトに日本も変わりそうな予感がして、希望をもちました。
勝間さんはもともと女性が好きだったわけではなく、結婚と離婚を経験し3人のお子さんも授かっている。そして今回好きになった人が女性だった。そして、自分の趣味も理解してくれて一緒にいて安心する。だから同棲する、と。とても合理的な判断です。男だろうが女だろうが、一緒にいてメリットがあれば同棲という選択肢もある。社会の目など気にしなくてもいい。そんなメッセージを受け取りました。
勝間さんはバリキャリ女性で、男性顔負け。そんな女性だからこそ、きっともともと男性性が強く、結婚という枠の中で男性と支え合って、ってのが窮屈だったのではないかと思います。そんな枠をぶち破って自分のしたいようにする。そんな彼女はやはり社会を変えていく力のある人だとあらためて感じました。
実は僕は最近、ゲイというものに関して閉塞感を感じていました。男が男を好き、という意味でゲイと自称していましたが、どうやら、男性の濃度が薄いとなんだか肩身が狭くて、結局ゲイという世界にもあまり馴染めていない。じゃあ、トランスジェンダーかと訊かれても、男性の濃度が薄いけど、性自認は男なわけで。なんだか何にも当てはまらなくて結局のところ、自分は自分だよって感じで落ち着いて終わってます。最近YouTubeでかずえちゃんを見るんですけど、かずえちゃんが自分のことをゲイって言ってるのも自分的にはなんだか違和感なんですよね。もちろんゲイは性的指向を指す言葉だとは分かっているのんですけど、自分の頭の中のダイバーシティが育まれていないようで。
だけど、勝間さんのニュースを見て勇気をもらいました。
男女関係なく、一緒に居てプラスになる人といればいい。それだけ。
自分も決めつけなくていいんだと気付きました。
もうちょっと柔軟になろう。